差別化とはなんぞや?3(実践編)

前回の続きです。
前回の話しから飛んでしまうのですが、商品単位で差別化してみた例を書きます。

【モリンガ】

モリンガという食べ物があります。
まだまだ知られていないので、少しだけ説明しますと、
俗に言う、スーパーフードってやつで、

・アミノ酸 → 米酢の97倍
・カルシウム → 牛乳の16倍
・たんぱく質 → 牛乳の2倍
・食物繊維 → レタスの28倍
・マグネシウム → 卵の36倍
・ビタミンA → にんじんの4倍
・ビタミンB1 → 豚肉の4倍
・ビタミンB2 → まいわしの50倍
・ビタミンC → オレンジの7倍
・ビタミンE → 卵の96倍
・カリウム → バナナの3倍
・鉄分 → プルーンの82倍
・葉酸 → ほうれん草の4倍
・ポリフェノール → 赤ワインの8倍
と、スゴイらしいです。
便秘の方や、食育、体質改善などに利用されている方が多いようです。

実際はこんな感じの木です。

【宮古島のモリンガの課題】

モリンガは、露地栽培では亜熱帯の沖縄でないと育ちません。
沖縄本島、宮古島、石垣島の三か所で生産されていますが、宮古島産が最も高いのですw
ちなみに外国産は安価です。台湾、インド、タイ・・・南国で作られています。
言うなれば、世界一高い宮古島産モリンガw。
どうして値下げできないのでしょうか?
商品単位の場合はココが差別化のポイントになってきます。

【宮古島のモリンガの差別化】

1.無農薬というか自然栽培
農業で最もリスクの高い無農薬どころか、自然栽培。
農薬は当然使わないのですが、ハトがモリンガの木に巣を作っていたり、虫もいたり・・・なんだか勝手にモリンガが生えてる感じなくらいですw

2.丁寧な手作業で3回選別
モリンガは、生のまま葉を食べるのではなく、乾燥・粉末にしてから利用します。その際に、通常は収穫した葉を機械でそのまま粉砕しますが、宮古島産モリンガは、手作業で丁寧に選別。3回行います。
これにより、ゴミ、黄色くなった葉、枝などを選別し、綺麗な葉だけを利用します。

3.独自の乾燥方法で栄養価を残す
乾燥させると食物に入っている栄養価は熱で壊れてしまいます。
そこで、宮古島産モリンガは、栄養価を壊さないギリギリの低温乾燥で処理します。また、粉砕方法にもこだわりがあり、綺麗なパウダー状に粉砕します。

このように、差別化と言っても、単に高い・よそに無いもの・などという安直では難しく、その商品や会社、経営者の想いや理念、経験などバックグラウンドが重要になってきます。
そんなバックグラウンドから生まれてきたのが、宮古島産のモリンガの場合はこんな形になります。

【商品のパッケージをプロデュースしました】

差別化の最終的な形・文言としては、
・こだわりの生産方法と丁寧さ
・栄養価がしっかり残っている
・手作業なのでどうしても価格が上がる
・ならば、高級感をしっかり持たせたい
・宮古島らしさ


そして、形としてはこんな感じに仕上がりました。
もちろん、ターゲティングもしてありますが、今回は省略します。

商品ページはこちら

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