前回の続きです。
【飲食店さんの場合のお金（財務）の考え方】
特に飲食店さんで気を付けたい点です。
お金、資金繰り、財務への考え方です。
飲食店さんにおいての、仕入・売上についてですが、
仕入は、後払いが多いかと思います。その一方で、売上は基本現金の傾向があるので、その都度入ります。
そうすると、多くのパターンとして、売上た現金で仕入れを払うので、「売上さえあればいい！」という傾向になりがちです。
ところが、ECでは違いまして、一歩間違えると黒字倒産になります。
【ECでは、後払い、後入金】
ECでは、基本カード決済が主流のため、
仕入・・・後払い
入金（売上）・・・後払い
になります。最近では、入金もほとんどが翌月にはされるのであまり困る事はないとは思いますが、気を付けなければならないのは、資金繰りです。
ECでは、仕入の支払いが先になり、入金が後になる傾向があります。
なので、月内で黒字倒産なんてことも。売上ベースで物を考えてはならないのです。
ECの資金繰りについて説明します。
【ECの資金繰り】
例として、
6月・・・100万円分の仕入をしました。支払いは7/20です。
6月・・・150万円の売上がありました。入金は、7/30です。
7/20・・・100万円支払う
7/30・・・150万円の入金
これが何を意味しているか？予め、100万払わなければならないのです。
現金中心の飲食店さんの場合、先に150万円が手物とあり、そこから100万払えばよいので、困りませんね。
ところが、ECの場合は、先に100万円を用意しなければならないのです。
もちろん、仕入だけではありません。
・人件費
・家賃、光熱費などなどその他の経費もあります。
なので、資金繰りをしっかり行わないと、仕入れ分が払えなくて倒産なんてことも。
仮にこれが、入金日が8月になってしまった場合はどうでしょう？
最近はないかもですが、数年前まではカード決済の入金は翌々月だったりもありました。
そう、売上150万円が8月に入るのでそれまでは、自己資金で耐えないといけないのです。
さらに、検討しなければならないのが、売上を伸ばしたいので仕入を増やしたいと考えます。
そうなると、上記の例でいけば、仕入は100万ではなく、150万にアップしたら？
150万円を予め自身が持っていないといけないのです。
売上を取りたいなら、自己資金を増やさないといけない。
売上から支払おうなんて、考えてはいけないのです。
小売りの方には、これは当てはまらないですね。
小売りもこのあたりはECと同じ考えですから。
続きます