マイナ問題をIT的に解説

最近起きているマイナンバーの問題について、IT的に解説をします。
実際に私が現場を見てはいませんので、憶測の域は出ませんが、他のIT業界の人でも同じこと思っているはずですので、解説します。

どうして、マイナンバーと年金の紐づけが間違えるのか?

そもそものシステム設計、運用設計などいろいろがおかしいのです。実際に私が見たわけではありませんが、事象から逆算して考えると、こんな感じになっているのだと予想できます。

一見、よさそうかもしれませんが、私からすれば間違いです。この組み方のメリット、デメリットを書きます。
メリット:そもそも義務ではないので申請した人のみが、物理的に実際に紐づけがされ、マイナンバー化される。
デメリット:あとから登録するので、行政の現場の人の操作ミスなどの可能性をはらむ事になる。

基本はこんな感じ

基本はこんな感じに組まれるべきです。最初から、全て出来上がっており、国民が申請するかどうかだけ。
メリット:予め裏でテストなどがしっかりできる。行政のオペレーションは少ない。新規マイナンバー作成は、死亡時、出生時のみで済む。
デメリット:既にマイナンバーカードが存在しているようなものなので、説明の必要はある。

根本的な原因は?

これは憶測ですが、マイナンバーを組む時にこんなやりとりがあったのだと思います。
IT屋さん「基本データ管理イメージ(上記2つ目の画像)のように、先にマイナンバーを紐づけ管理して作っておきますね。そうすれば、行政のオペレーションミスの確率が減ります」
政府「でもそれだと、最初からマイナンバーカードが存在しているのと同じになるのでは?」

IT屋さん「はい、そうとも言えます。ですが、マイナンバーの申請番号を国民に配布する時点で、同じことでは?」
政府「それでは、国民にウソをつくことになる。マスコミにばれたらまた面倒だ!後からマイナンバーを、年金情報など各情報と紐づけできるようにしてくれ!」

IT屋さん「いえ、それでは、オペレーションミスの発生率が上がります。それに、そもそもマイナンバー申請番号がある時点で、マイナンバーと申請番号を紐づけするのですから、同じことですよ。言い方変えてるだけです」
政府「だめだ!マイナンバーは義務ではないのだ!」

IT屋さん「ですが、既に存在しています。」
政府「だめだ!後付けにしろ!」

ちなみに、感の良い人ならわかるかもしれませんが、上記の「基本データ管理イメージ」でも、マイナンバーをする意味があまりないのです。
ここにさらに、変化球が必要です。
それは何か?
年金番号、保険番号、住民番号、税金番号なども廃止することです。でなければ、マイナンバーのシステム的意味はないのです。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA