宮古島がバブルに至った経緯

最近、よくこの質問をされるので書く事にしました。

【第一波:ことの始まりは伊良部大橋】

伊良部大橋の建築に至る前は、のどかな離島でした。もちろん、大型スーパーもあり生活するには困りません。
伊良部大橋が建築される時、この時の多くの公共事業が動き始めたのです。

・伊良部大橋の建設
・クルーズ船受入れドック建設
・JTAドーム建設
・新市役所建設
・自衛隊宿舎建築

原資は?沖縄一括交付金や国の補助金、つまり税金です。
これだけの公共事業。当然ながら、島内の建築関係の会社さんでは人手不足。
そこで、沖縄本島、九州、関西の建築屋さんにも声がかかり、単身赴任の方が激増します。
その結果何が起きたか?賃貸アパート不足です。

【賃貸アパート不足が新たな賃貸アパート不足を呼ぶ】

賃貸アパート不足のため、新たにアパートを建築する必要があります。人手不足なのに、さらに建築する・・・まさに負のスパイラル。
中には建築会社が自社スタッフや職人さんのためにアパートを建てたパターンもあります。
その後は、売りぬいたのでしょうね。
賃貸アパート不足を補うため、アパート建築のラッシュが始まります。
ところが、このアパート建築、携わる職人さんは沖縄本島か内地の会社さんです。
当然ながら、アパート建築の工賃が上がります。
工賃が上がるので、家賃があがります。
そう、家賃3倍バブルへ突入です。

【家賃3倍バブルとは?】

過去にも書きましたが、家賃が跳ね上がりました。
2010年頃の1DK新築の家賃:3.5~4.5万
2015年以降の1DK新築の家賃:8.0~11.5万
です。それでも2019年くらいに一度下がりましたが、今はこの値段に戻っています。

飲食店さんの家賃はヒドイです。
家賃24万⇒83万というのを聞きました・・・

【第二波:公共事業が終ったと思ったら・・・ホテルラッシュ】

公共事業が終ったので、家賃が一瞬落ち着いたのが2018-19年くらい。そのあと、ホテルラッシュが始まります。何を勘違いしたのか、「宮古島バブル=儲かる!」で、ホテルを中心に内地の飲食店さんなどが、こぞって宮古に来ます。

第一波の宮古島バブルの原資は、税金です。
公共事業でバブルが作られたのであって、永続性のある需要(例えば、観光)で作られたわけではないのです。にもかかわらず、内地や沖縄本島の事業者が、勘違いして投資したおかげで、新たバブルが始まります。

(余談)
ここで、観光客が宮古は増えたという意見について。
以前のブログでも書きましたが、増えたが健全な増え方しかしておらず爆発はしていません。
数字を見ればわかりますが、飛行機経由での観光客数は軒並み15~20%増加です。
一部のメディアなどで爆増的な表現がありますが、それは「クルーズ船のお客を入れた数」です。
「クルーズ船のお客」は、滞在時間は6時間と決まっており、宮古島にお金は落としません。
カウントする意味がないのです。

新たなバブルのおかげで、公共事業の職人さんのための賃貸アパートは、そのまま、ホテル建設スタッフや、ホテルや一般会社のスタッフさん用に利用されました。
大家さんとしてはラッキーですね。
ホテルがたくさん建ちましたので、スーパー、飲食店、レンタカー、マリン業者も増えます。ところが、アパートがありませんので、まだまだアパート建築が進んでゆきます。

【第一波と二波の大きな違い】

第一波の時は、公共事業、つまり税金で成り立っていましたので、どんなにアパートが出来ても、食べ物や飲食物の値上がりはありませんでした。不足はしましたが。
ところが、第二波はホテル、スーパー、飲食店などです。特に飲食店とスーパーは、島民が直接利用するものです。飲食店やスーパーは、高い家賃を払うスタッフを獲得するために、賃金を上げざる得ません。そうなれば、売価を上げるしかなくなります。
そのため、島民が利用する飲食店、スーパーは値上がりしました。そう、宮古島の物価高へ貢献しているのです。

【円安と全国的な人手不足】

ここで一度、世界経済、日本経済の視点を移します。
円安のおかげで、輸入品が値上がりしましたが、そこには建築資材や機械部品などあらゆるものが含まれます。これらも、宮古島の物価高へ当然影響しました。
また、全国的な人手不足は、外国人労働者の招へいに繋がりました。
外国人労働者は実は割高なので、これらの人件費も売価へ反映し、宮古島の物価高へ当然影響しました。

(余談)
外国人労働者、技能実習生は実際には日本人を雇用するよりも割高で、安くはありません。一部勘違いしている無知な人がいます。
1名雇用するのに、初期費用で30万以上。日本人同等の賃金。アパート保証。場合によっては本人の旅費や社長が自らその国の親に合う旅費の負担。月額で1万~5万の外国人サポート料。
などがかかります。実際、試そうとして、見積依頼し、経費計算した内訳がこんな感じです。

円安と人手不足が新たな負のスパイラルを生み出します。
円安なので、外国人労働者も日本に来る人が減ります。そのため、以前来てくれた各国のエース級は来ず、ポンコツ外国人しか来なくなります。
また、国内の人手不足も、誰でもOK状態になり、普段雇用されない言い方悪いですが、ポンコツ日本人を雇用せざるを得なくなります。
これらが結局は、サービス・品質低下を招いています。

【現在の宮古島】

結果として現在は、観光客のレビューが悪い宮古島。
・高いわりに少ない飲食
・高いわりに美味しくない飲食
・スタッフの対応が悪い
などなど、高くて、品質が悪い・・・

まとめると、
・公共事業発進で、バブル開始
・勘違いで観光関係がバブル開始
・社会情勢も相まって、高くて低品質へ
・観光客数は今の需要を完全に網羅できるほどではない
・日本人は今後お金がないので、外国人頼りな物価指数

【最終的に誰が損をするのか?】

投資額を長期で回収する事業者です。
大家さんが第一ですね。次に、設備投資した飲食店や製造会社さん。
ホテルは親会社などがどのくらいの体力があるのか?などでしょうか。

【いつバブルは崩壊するのか?】

バブル経済とは、外殻しかない、中身のない経済構造の実態の事を指していました。まさに、今の宮古島はバブル経済です。需要よりも供給が過剰になっています。
で、
いつ崩壊するのか?
以下の条件が揃わなければ、2027年~2029年の間では?と想像しています。
崩壊を免れる条件としては、
「外貨を稼ぐ」です。
 ・海外観光客の大幅な流入と、海外観光客メインの島になり国内有数の全島的に高給に
 ・そのためには、下地島空港と宮古空港の両方に国際線の離発着
 ・さらにそのためには、それを今から施設設計、改築
 ・観光税の徴収で、島民(地元、観光系スタッフなど住んでいる人)へ還元し島民の流出を防ぐ
では、これが実行可能か?というとほぼ不可能でしょう・・・
なぜなら、実行には行政側の指針が必要ですが、宮古島市行政は改革的ではなく保身性が非常に強いので、あり得ません。まあ、私が市長にでもなって、行政職員を総入れ替えでもすれば可能かもですがww

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