IT業界はスーツを着たゼネコン

IT業界ではない他業種の方向けに、少しウチの業界について書いてみたいと思います。
それを語るうえで、私のキャリアが重要なので、簡単に書いておきます。
・大手IT企業に勤務経験あり
・中堅IT企業に勤務経験あり
・ベンチャーといっても既に成長企業だったが、勤務経験あり
・地方の小規模IT企業に勤務経験あり
・現在、独立
と、あえて転職しまくってキャリア積んだりしています。その理由も踏まえて、IT業界について解説します。

【エンジニアと職人さん】

ITエンジニアやプログラマーと聞くと、「スマートフォンのアプリ作れるの?」「ゲーム作れるの?」と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
エンジニア1つとっても、xxエンジニアと前にxxが付きます。
例えば、
・Webアプリのエンジニア
・ネットワークエンジニア
・サーバーエンジニア
・組込み系エンジニア
・AIエンジニア
などなどあり、それぞれ別ジャンルになっています。
特に、組込み系エンジニアは、Webアプリエンジニアはできない事が多いですし、逆もしかりです。
なぜかと言うと、利用するプログラム言語も違うし、考える着目点が異なるのです。

家やマンション建てるのに例えると、
エンジニア=職人さん という単語と同じで、職人さんと言っても、
・型枠の職人さん
・内装の職人さん
・外壁や外装の職人さん
・鳶の職人さん
など、いろいろな職人さんがいますよね?それと全く同じです。
もちろん、稀に何でもこなせる人もいます(私w)が、激レアケースです。
IT無知でこの業界入った私なのですが、中身がかなり専門的に分業制だったので、「転職していろいろ覚えなきゃ」と言う事で転職した経緯があります。

【下請け、孫請け、ひ孫請け】

案件の流れもゼネコンと同じです。
1次受けがあり、下請け、孫請け、ひ孫請け・・・
なので、表向きは富士通やDELL、NEC、NTTがやりました!みたいになっていますが、実際は全然知らない会社がやってます。中には、1次受けの富士通やNTTも誰が実際にどこがやっているのか知らない案件もあります。
また、富士通やNEC、NTTなどの日本に昔からある大手ですと、自分たちで関連会社や子会社があります。
その子会社に仕事を流し、その子会社がさらに下の子会社に流し・・・・最後は全然関係ない会社に。
みたいな、カースト制度みたいなことになっています。
なので、1次受けの会社では実際にプログラムを書くことはあまりなく、仕様書を作成したりなどドキュメント作成係になる事が多いのです。またプロジェクト管理などを行います。
逆に下請けや孫請けなどになると、プロジェクト管理の作業自体がやらないか、チャンスは減ります。
ベンチャーや孫請けあたりになると、ドキュメント自体書かない、とにかく手を動かせって感じでドキュメント作成がおろそかになります。
私の場合、たまたま最初に大手にアウトソーシングで投入されていろいろ勉強させていただき、孫請けの方の作業も拝見した時に、「あー、大手、中小、ベンチャーの全部に行かないと、知識が虫食いになるな」と判断して、転職しまくりました。

転職経験の私からすると、大手オンリーの人は現場では使えない事多いですね。知識と理屈ばっかりw ですが、ドキュメント作成能力は高い。ドキュメント作成は、情報整理のためなので直接的にはお金にならないのですが・・・一方、ベンチャー上がりの人は何でもできるが、ドキュメント作成しないのでいつも情報管理がめちゃくちゃになりがちです。ベンチャーの人が何でもできるのは、何でもやらされるからですww
まあ、どちらも一長一短なので、IT業界の人はたくさん転職する事お勧めです。

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