ゴーストオブツシマは2020年に世界的大ヒットをしたTVゲームです。
https://www.playstation.com/ja-jp/games/ghost-of-tsushima/
もちろん、ゲームオタクの私もドはまりしたのですが、ただのゲームに非ず!
ゲームの中で、和歌を詠め、武士の誉れを問われ、黒澤明監督の映画のようなシーンがあるのです。
しかも、これが外国人の開発チームが作ったからビックリ!
少しだけ解説したいと思います。
【舞台は鎌倉時代の元寇】
元寇が対馬島を襲う話です。そこで、数十名の武士と共に、対馬島の領主をしていた主人公の叔父・志村氏と主人公の境井仁が迎撃するも、叔父・志村氏と主人公の境井仁のみが生き残りますが、生き別れになります。
元寇に対馬島を凌辱され、復讐に燃える二名。
ですが、圧倒的武力とテクノロジー(当時、モンゴル側は火薬や花火を使っていた)の差に、境井仁は、自問自答します。
【武士の誉れ】
主人公・境井仁、つまりプレイヤーであるアナタは、元寇との闘いの中、常に自由に選択ができます。
真っ向勝負、つまり武士の誉れを取るか? もしくは、夜な夜なモンゴルのゲル(宿泊施設)に、忍び込み暗殺を繰り返すか?
実際、真っ向勝負はカッコいいのですが、かなり上手でないと勝てません。なので、必然的に暗殺中心になります。その都度、境井仁は、「誉れが・・・」と嘆きますが、無視しましたw
途中、叔父・志村と再会を果たしますが、暗殺で乗り切ってきた事を知ると激高します。
もちろん、境井仁も「叔父上、誉れでは民は救えませぬ!生き残ってこそ武士であり、民を救えるのです!」と、至極まっとうなセリフを言いますが、この武士道精神を外国人がメイクしたのが凄い。
【和歌を詠める】
ゲーム内のポイント、ポイントで、いかにも正座して和歌を詠めます的場所が用意され、景色を選び和歌を詠みます。なんとも風情あると言いますか、もう子供が遊べる代物ではなくなっています。
【黒澤明のシーン】
ゲーム会社が、黒澤明監督の映画に傾倒したのは間違いありません。
言葉はなく、色もなく、単に雰囲気だけの切りあいシーン。男性のサムライスピリッツをくすぐります。
特に、刀を鞘から抜くときの「カチャ」という音、たまりません。
【実際、対馬島は人気観光スポットに】
私もぜひ行きたいです。外国人ゲーマーはみんな対馬島行っているようです。
対馬島の自治体もゲーム会社とコラボもしてます。
ということで、今やゲームと言っても大人向けの「プレイする映画」と言える作品が多いのです。
昔の子供がプレイするものもありますが、完全に大人向けの「プレイする映画」、この機にいかがでしょうか?