マイナ保険証はこれからとはいえ、既に失敗点がいくつかあります。
確かに「失敗しながら試行錯誤しながら進む」という考え、「開発しながら現場対応してゆくという」アジャイル的な発想もありますが、今回はそれに当てはまらないので、しっかりと反面教師として利用しましょう。
マイナ保険証の失敗点は、超基本的なところであり先の述べた「失敗しながら試行錯誤しながら進む」、「開発しながら現場対応してゆくという」とは、かけ離れたものです。
【1. より良い医療を受けることができます らしい】
皆さんは今の医療について不満でしょうか?私は十分すぎるくらい。お釣りがあるくらい、医療従事者の方はすごいと思いますし、給与もってあげてください。日本の医療技術は高いなーと思います。
そもそも、「もっと医療レベルを上げて欲しい」というアンケがあったのでしょうか?
【2. 窓口で限度額以上の支払いが不要になります(高額療養費制度) らしい】
これについても、不満の方は全体のどのくらいなのでしょうか?また、金額は?と気になります。
私は、病院に行かないように、普段から食事や運動など肉体ケアをしていますので、あまり参考にならない意見しか言えませんが、あまり不満はありません。人々にはそれほど負担になっているのでしょうか?だったら消費税無くしてくれた方が負担減りませんか?
【3. 引越しや、就職・転職の後もそのまま健康保険証として使えます らしい】
引っ越しは人生のうちで何回ですか?転職は? 人生の数度のイベント負担がデメリット?
うーん、説得力ありませんねー。必要なのは銀行員と学校の先生くらいですか?
【非常時も安心 らしい】
例えば、先日の能登震災において、全員マイナ保険証だったとします。電気が来ない場所で、活用できるのでしょうか?
マイナ保険証は衛星通信してくれるのでしょうか? 震災時はむしろマイナ保険証は使えない気がしますが?
むしろ、紙の保険証の方が確実では?
ちなみに、日本において震災は8年に1度おきてます。
【救急搬送時 らしい】
これも紙の保険証でまかなえますが・・・?
【避難時 らしい】
非常時も安心と同じ。マイナ保険証の利用のための電気よりも、避難者へ電気供給してあげてください。優先順位違うw
【安全性、プライバシーの保護、マイナンバーカードのセキュリティ らしい】
既にコピーされてますが・・・保険証がコピーされたってあまり聞いたことが無いですが、たまたまでしょうか・・・
ハッキングする側の立場で考えると、保険証単体ではコピー価値がないですが、マイナンバーに全てを統合してくれた方が、やりがいがあります。意味が出てきます。だって1つをコピーしただけで、全部まかなえるんですから。
【反面教師】
では、何が問題なのでしょうか?
国民を社員さんと考え、政府を経営陣とします。
経営陣は、社員さんにマイナ保険証を使わせたいです。そこで、社員さんのメリットを説いています。
ですが、このように全くメリットが感じられる論理がないです。この場合、社員さんは経営陣を「アホの集まり」と軽蔑します。こうなると、言う事聞いてくれません。
なので、「社員さんへのメリット」を説くこと自体が間違いです。
会社においてのメリットをはっきりと説明し、「協力してください」でよいのです。
マイナ保険証は政府としてメリットがあり、国民には今のところメリットゼロにしか見えないわけです。
ならば、泣き落とし、「お願い、協力してー」でよいではありませんか?
IT化やDX化などは、まずは社員さん、国民に業務的な負担が来ます。なので協力していただく必要があります。
あとはどう落とすか?です。中途半端なメリット論で玉砕するなら、泣き落としの方が正しいと思います。