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中小企業へのIT導入支援 補助金不正受給1.4億円 検査院指摘
とのことで、そもそもなぜ不正受給が可能なのか?ですが、いくつかのパターンがあります。
が、その前に、補助金と助成金は全然違うのに、いまだに勘違いしている人が多いので解説します。
【補助金と助成金の違い】
2つともお金がもらえるという点では同じなのですが、違いを簡単に言うと、
補助金「条件を満たし、尚且つ審査をしてパスした事業所だけが貰えるもの。似たような補助金を2つとるなどはできない」
助成金「条件を満たせばどんな事業所でも審査なしに貰えるもの。2つ被る事もある」
です。
さらに、補助金は金額や規模によって、3年間、5年など期間があって、その間も事後報告など面倒な事務手続きがあります。
【不要ツール導入】
今回バレた、不要ツール導入が数十件あったようです。
1人社長なのに、勤怠管理システムを導入するので補助金を利用したというもの。
ここがとてもおかしいのです。前述したとおり、補助金は審査をしなければなりませんので、その審査員の問題か、もしくは事業所自体がウソの内容で申請していたのではないかと思います。
申請時に、社員数を含めた事業規模も書かなければいけませんし、導入後の効果も記載するはずです。
1人社長と書いていれば、勤怠管理システムの導入など却下ですよね。そもそも勤怠管理システムを入れて効率化を図るなら、従業員さんは3名くらいいないと効果得られないじゃないかと思いますが、今のご時世だと、無料でまかなえるか、有料でも安価なので、補助金使うほどでもない気がします。
【不正されやすい点】
不正がされやすい点があります。それは、作業見積。
うちのIT業界は、相場ってものがありません。
例えば、ホームページ制作費も厳密には相場はありません。
ただ、最低価格としては25万くらいです。それ未満は、それなりの理由があります。
ちなみにですが、
・月額をとって年間契約
・例えば10万と言ってきても、あとからいろいろ付けてタイプ
などなど。なぜかというと、ホームページ制作に仮に1名が1か月で制作します。10万の制作費だった場合、その人の給与は10万以下です。ありえますか?
でも、実際に25万未満は存在します。カラクリは話がそれてしまうので、いずれまた。
話を戻して、「作業見積」が問題です。見積なので、値段を好きにつける事が出来ちゃいます。
仮に補助金の補助率を7割とします。IT導入費は実は、100万だとします。となると、70万は国が負担して、事業所は30万でIT導入ができます。
でできますので、IT屋さんは100万さらに利益になります。そこで、事業所さんに60万円バックしてあげれば、ゼロ円で導入できますし、IT屋さんは140万もらえるので、Win-Winです。
つまり、定価商品ではなく言い値商品(見積)だからこういうことになります。
なので、定価商品、あるいは見積上限を設けるなどすればよいだけになりますが、1つデメリットが、事業所が導入できるITツールや解決できる業務に制限が出てしまいます。
この辺は、不正受給を見過ごすのか?制限を設けるのか?という判断になります。
不正受給を一概に悪いとは言えない点もあります。実際にその旨味がIT屋さん、事業所さんにあるおかげで、導入し解決できたのであれば、それはそれでこの政策は成功と言えるわけです。
ただ、先の例のように、1人社長が勤怠管理システムを導入は、明らかにおかしいので、ダメですよね。誰の何も解決していないw
そういえば、この手の補助金などは税金と言われますが、ほんとなのでしょうか?国債で得たお金で投資したとかではないのでしょうか?私は詳しくありませんが・・・