東大出身の経済学者でこれか・・・

土曜日、とある経済の勉強会に出席させていただきました。
ある先輩の勧めで、内地では有名らしいのですが、経歴も立派で、
「東京大学経済学部出身、経済学者、経済産業省にも関わった」とか年齢は65歳男性の先生です・・・
で、そんな方の、「今の日本経済分析、将来分析、円高円安について、潰れない業種」などなどについて講演会を聞きました。

【ダメだなと思ったポイント】

ピックアップして書きますと、
・日本政府は収支は黒字、アメリカ政府は万年赤字だから、日本はまだまだ大丈夫という話
 >そりゃ、こんだけ増税してりゃ黒字でしょう。それにそもそも政府が黒か赤は極論どうでもよくて、民間側大事では?何かあれば政府が支援できる理屈はあるが、ビジネス感覚のない行政に何が出来るのか疑問でならない。ほぼ99%失敗に終わる三セク、ほぼドブ銭の多くの補助金事業・・・などなど。

・日本が世界に誇れるもの、それは技術!かつてアメリカの自動車メーカーの社長が、トヨタ車のギアの中身をみて技術の高さに驚愕したのです!世界にまねできない技術力の高さです!
 >それがなぜ今、バズらないのか?それは既に世界が変わってしまったのですよ。技術力の高さは確かにそうですが、それだけでは先進国から脱落してきた理由はなんでしょうか?「made in japan」ブランドは、崩されているもしくは、世の中が「made in japan」のハードではない、ソフト(NetfilixやGoogleなど)に向いているのだということ。

・日本が世界に誇れるのは、技術だけではなく熟練技術やおもてなしのような心部分だ!かつて、駅のキヨスクではおばちゃんが暗算でお釣りをスピーディーくれたもの。今は、わざわざレジを通す事をしないといけない手間。それに、ファミレスなどでは配膳ロボやタブレット注文という始末。人の心が無い、これではただのエサやり場だ!
 >レジもPOSレジにしたり、機械化は計算ミスの削減、そもそも注文のデータ化などマーケティング情報への話。また、暗算できる人にするという教育コストの削減にもつながる。配膳ロボ、タブレット注文もマーケティング要素もあるが、人口減少による人手不足を補うというメリットも。視点が古すぎてムリww

・円高、円安と言われているが、円安はどんどん進みます!かつてのニクソンショックから見てみれば、こういう円相場の動きが・・・(と、50年以上前の相場の動きの表から未来の相場を予測してました。)
 >為替相場の予想するなら、50年とかそういう単位ではないでしょうにww それに昔と今は違います。今はFXなどで素人投機や、海外の素人投資なども参入し、予測がしずらい挙句に、影響される側面がより多角的になっています。それに対して、50年間の為替相場の歴史だけで判断するなんて、一側面すぎて分析になってない気がしますが?

・潰れない業種はおもてなし!技術がある業種だ!
 >もう意味不明ですww 全然答えになっていないww

とまあ、他にもツッコミどころが満載であったのですが、とにかく酷い論理でした。
総じて、「日本はまだまだ終わってない!」という話でもあるのですが、こういう「made in japan」信者の方は、まさに「木を見て森を見ず」。東大の方には失礼かもですが、日本の学歴や学校ってどうでもよい気がしました。

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