先日、ITコンサルティングの勉強会に出まして、経済産業省が破壊的イノベーション+DXを推進ということで、正直、何を言っているのだろう?と、違う意味で耳を疑いました。
そこで破壊的イノベーションについて書きます。
【そもそも破壊的イノベーションとは?】
イノベーションには2つあります。
1.変革的イノベーション
日本が得意とする分野です。既存技術やサービスをアップデートして、提供してゆくものです。
2.破壊的イノベーション
日本が苦手な分野。既存サービスや技術、産業自体を破壊して全く新しいものをつくるものです。
例えば、タクシーの自動運転化、Netflix、電子ブックなども挙げられます。
【既得特権】
タクシーの例を引き合いに出しますと、ライドシェアですが既得特権の保守を優先していますよね。
たかだか、ライドシェアという破壊的イノベーションにすらならないものですら、このありさまです。
私が昔、東京でSEをしていた時もそうでした。
某有名な出版会社さんの社内システム、ECを私が担当していました。
チームリーダーとして、このように提案しました「ネットで漫画本を売るのではなく、Webで漫画を閲覧できるようにして、紙媒体をなくしては?」
「とてもやってみたいのですが、それはできません。そんな事をしたら、書店さん、印刷会社さんから締め出し喰らいます。」20年くらい前の話です。
【破壊的イノベーションにはマインドが必要】
日本人にはとても難しいなと思う点があります。破壊的イノベーションに必要なものが、「否定と先入観の取り払い」だからです。
破壊的イノベーションの発想はどこに存在するのか?というと、「非常識の領域」「イカレた発想の領域」「不可能な高確率の領域」などに存在するからです。
しかしながら、日本人は社会性、常識、迷惑をかけない、人の目を気にするように教育され、そして生活していますね。つまり、皆さんが否定したくなるような、人、発想、所業こそが「非常識の領域」「イカレた発想の領域」「不可能な高確率の領域」であり、破壊的イノベーションが存在している場所です。
時にそれは犯罪であたったりします。
【スティーブ・ジョブスで例えてみよう】
例えば、スティーブ・ジョブズ。彼は大麻(マリファナ・ガンジャ)やってました。これ日本で認められるでしょうか?Apple社のiPODは当時、革命的でまさに破壊的イノベーションと言えます。CDプレイヤーを破壊してくれました。さてそこで、彼が日本人だったとします。大麻やる経営者を果たして、経済産業省など国家公務員の方たちや、日本人たちは認めるでしょうか?
老子の言葉でこうあります「美を定義するから醜が生まれる。善を定義するから悪が生まれる。定義をしなければ何も生まれない」。我が国はあまりにも定義を多く作り過ぎましたのでは?
失われた30年に、破壊的イノベーションが生まれなかったという説がよくありますし、私もそう思います。
ですが、それの一番の理由は、「生まれなかった」のではなく、「認めなかった」「認識できなかった」というべきでしょう。時にそれは、犯罪に見えたり、非常識に見えたり、イカレた所業に見えていたと思います。
そして、その根本原因は教育です。画一的な教育、正解主義的教育などなど・・・。