なぜITコンサルタントがいるか？という話にも繋がるのですが、多くの企業さんが良さそうなツールを経営者自らもしくは、経営陣、部長クラスが見つけてきて導入しようとしていませんか？
それらはだいたいにおいて失敗しやすいのです。
実例で上げます。
【ある物流会社さんの場合】
2億の物流システムを入れようとしていました。
ほんとにそんなにかかるの？ということで、調査依頼が来たので、先輩コンサルタントと一緒に調査に入りました。
確かに、見積もこの会社さんの課題も解決できるものでした。
ですが、我々の調査の結果、2億の物流システムの導入は、白紙になりました。
なぜか？
それはこの会社さんは、独自の物流決済の仕組みがあり、それを現在半マニュアル作業で行っています。
この仕組みは、純利で毎月200万前後を作り出してくれていたのです。その仕組みが、2億のシステムには組み込まれていないどころか、消してしまうという事に。
企業の強みと弱み、SWOT分析をしっかりして、特に業務フローとITの組み合わせにおいて、分析を行わないと、IT導入は失敗してしまう可能性があります。
これを社内でできれば言う事はないのですが、客観性や専門性をもって行うのであれば、ITコンサルタントなど外部の人間に行う方がよいかもしれません。
その後、この会社さんがどうなったかは不明です。
我々の方では、2億の物流システムの導入の妥当性を測るのが1つ、もう1つが分析方法を自走できるようにすることでしたので、その後は自社でがんばる、と張り切ってたので、良い方向に向かったことを期待したいですね。