前回の続きです。
今回は原価計算についてです。
【飲食店さんの原価計算であるある】
小売りの雑貨屋さんや食品屋さんはECサイトと同様に、
仕入=原価 なので、そこから粗利を入れて売価を設定しますが、飲食店さんは事情が違うので気を付けたいところです。
飲食店さんの仕入とは、原料の仕入れです。
そこから調理、つまり加工して提供してくれます。
ですがこの加工賃の計算は非常に難しい。
なので、客単価という計算で行うところが多いかと思います。
そうすると、どんぶり勘定にどうしてもなってしまうかと思います。
【なぜ、原価計算の高精度が必要か?】
ECで商品を販売するという事は、全国区での勝負です。
飲食店さんの商圏は、地域ですがECの商圏は全国の競合他社。
競合他社の商品の売価と戦う事になります。
その場合、どんぶり勘定では、売れれば売れるほど損になるかもしれませんし、必要以上に利益を乗せているかもしれません。
また、できるだけ精度の高い原価計算は、皆さんの商品の質への意識につながります。
「そっか、加工賃は1000円取らないといけないんだ、良い商品つくろう!」や
「そっか、加工賃に1000円取ったんだ、お客さんに満足してもらう!」など、意識がかわると、自然と対応も変わりますよね
また、1つの注文でいくらの利益なのか?という意識も必要です。
そうすると、力を入れるべき商品と、手抜きするべき商品と出てきて、商品+費用対効果+かける時間 に最適化が図れます
【どうやって計算する?】
ここが一番難しいところです。なぜなら、事業所によって商品化されるプロセスと在庫の仕方が異なるからです。
ですが、飲食店さんがECで販売するのであれば、おおよそ冷凍加工か瓶詰になると思いますので、
原料+その他資材+加工時間(時給2000円くらい?)÷製造個数=原価
です。
飲食店さんは考え方として、「食品加工業をやっているんだ!」という意識をもっていただくと、原価を落とす意識が高まります。
「余った食材で余剰商品を製造・・・」これは一番ダメです。
原価を落とせませんし、供給も不安定で、商品力も低めになります。
続く