6次産業化について

先日、石垣島で6次産業に取り組んでらっしゃる先輩社長たちの経営について勉強してきました。
6次産業については別途Wikiなどで見てください。

【私の経験】

まずは、1次産業に関係した私の経験について。
畑が好きな私は、宮古島に住んだ当初、サラリーマンしながらサンデーファーマーをしていました。畑は3反ほど。小規模に初めて、自身でネット通販で販売していました。
そう、生産者も販売者も自分自身。
そこでは、生のお客様の声も聴けますし、生産者の苦労も見えます。
私自身は過去に、アフィリエイト会社で社内SEをしていた経験上、ネット通販には強いつもりでしたが・・・・
この経験でわかったこと
・生産者=販売者が同じ人物はイケナイ。なぜなら、自己満足商品を作ってしまう。
・アフィリエイト会社にいても、実際の通販はまた話が違う。通販のバックオフィスが見えてこない。
・生産者としては、お客様の声が聴けるのはモチベーションになる
・生産から販売の中で、どこに時間コストがかかるなどが見えてくる
・生産、梱包、販売、アフターフォローなど全プロセスがそれなりに雑になる
・各工程をそれぞれ別の人間なり、子会社化などして分業しなければ品質向上は難しい

一言で結論行ってしまえば、かなり無理ですw。

【6次産業化の結論】

いきなり、結論から行きます。
1次産業で必要なもの、それは「情熱
2次産業で必要なもの、それは「お金
3次産業で必要なもの、それは「スキル
この3つが揃うと6次産業化はそれなりに成功するようです。

【あるパイン農家さんの場合】

あるパイン農家さんが6次産業化に取り組みました。
パインは一度失敗すると3年引きずるらしいです。それを、繰り返し繰り返しで畑をよくしてゆくそうです。大変です・・・。そのモチベーションは?「美味しいパインを作る」という情熱ではないかと思いました。
2次産業で、収穫したパインを加工します。加工場、加工する機械などの設備投資は3000万とか4000万になるそうです。しかも、機械といっても買ったけど使えなかったなどいろいろあるそうです。故障もするのでその維持費もかかります。お金が必要です。
3次産業は、Web販売や広告など私の分野ですが、今やマーケティングやプロモーションにはスキルが必要です。ただ出せば売れる時代ではありません。
結論としてはどうかというと、6次化してヨカッタという印象ではありませんでした。

【あるピパーツ農家さんの場合】

ピパーツとはこの地域のみ生える胡椒の一種。
この社長さんは元々、料理人をめざしてたとか。
石垣島に戻られて、親のピパーツ生産を継いだらしいです。
こちらも同様にピパーツの安定栽培に10年近く時間を費やしたようです。やはり情熱が必要な気がします。
他にもパインやハーブ類を生産されており、独自の配合で美味しいスパイスを生産し、加工販売されています。
かなり、先進的な方でSNSを利用した販売などで販路拡大されているようですし、パッケージやプロモーションもよくできているので伺ったところ、大手広告代理店がお手伝いされているようです。
このあたりからしても、3次産業には今やスキル必須なのが伺えます。
結論的には、6次化は悪くないけど、大変感を感じます。

【ある酪農農家さんの場合】

こちらの酪農家さんはとても苦労しておられる。
何十頭の乳牛を仕入れていざ・・・牛がほとんど全滅したり・・・
それでも10年くらいかけて今の築かれたようです。
お金も情熱も必要ですね。
3次産業での販売も、詳しく聞けませんでしたが、店舗などを見ると明らかにプロモーターがついているように思えます。
結論的には、6次化は悪くないけどという印象でした。

【6次産業化はしたほうがいいのか?】

国は6次産業化のためのお手伝いはしてくれています。
加工機械に関してお試しで利用させてくれたり、補助金を出したりしてくれています。
補助金に関しては言うと、かなり制約があり逆にボトルネックになっている印象があります。
というのは、補助金で設備投資しても、補助金ルールが優先されてた仕様にならなければならず、生産性や利益率が高い仕様はアウトだそうです。
また、3次産業の販売やプロモーションという点に関しては、現在のところサポートなし。
実は、ここが最も重要なのですが・・・
なので、国がサポートした6次産業のものでも、売れていないものがけっこうあるような印象でした。

ただ、悪い面だけではありません。
6次産業化と言っても、結局は分業制になってしまい、3次は別の会社に委託などの形にはなっていしまっていますが、1次、2次、3次の距離が縮まった面があるようです。
そのおかげで、単なるビジネスライクなお付き合いではなく、人間性のある付き合いが生まれているのは事実だと思います。

まだ、始まったばかりという代物ですので、成功例と失敗例をかき集めて要因を見つけ出さなければならないと思いました。