多くの人間がAIに仕事を取られる?

最近、流行っている、「AIに仕事取られる論」。実は既にとられようとしてますが、その相手はAIではありません。

【AIを勘違いしていませんか?】

私が聞いているところでは、「AI」だと勘違いしている方がほとんどではないかと思えます。
まず、AIとは、その定義すら専門家の間でも曖昧になっていますが、とても大雑把にいえば「学習するロボット・機械・コンピューター」と言えます。
次にロボットは、ここがポイントですが「学習はせず、事前に組み込まれた動作で動く」です。
では、学習とはなんでしょうか?

【学習って?】

学習とは、ある行動における結果を不快あるいは失敗と認識し、別の方法を試みて快適あるいは成功と認識できる行動に移行することです
(学習心理学や認知心理学などでマウス実験がまさにそれです)
さて、ここで問題です。
コンピューターは何を持って「不快・快適」「失敗・成功」を定義されるでしょうか?
この定義がなければ、コンピューターは学習できないではないでしょうか?
この 「不快・快適」「失敗・成功」を定義 は、予め人間が用意してあげなければなりませんし、数値化してその精度を上げるようにしてあげなければ、コンピューターは学習できません。
この部分を踏まえた上で、実際に世の中のAIだと勘違いされてそうなものを考えてみます。

【AIモドキ】

[SiriやCorokataなどの音声認識]
音声認識自体はAIではありません。プログラム、つまりロボットです。音声解析ソフトと音声データベースがあればよいのです。
認識した音声から、提案をすることもAIとは言い切れません。提案リストがあればよいだけです。提案リストの修正も自動化はいくらでも可能で、ロボットで可能です。
しかし、提案内容をクライアントの行動結果から修正し、新たな提案を生み出せばAIと言えます。

[ドローン]
最近のドローンは、追尾機能やターゲット物に対して円状に飛行するなど機能豊富ですが、これもロボット。画像解析プログラムで処理すればよいだけです。
仮に、ドローンが撮影した写真を人間が見て、「キレイ」と評価し、それを学習して綺麗な写真だけをとるドローンがいればAIと言えます。

他にも世の中にAIモドキがありそうですが、冷静に見るとほとんどただのロボットではないでしょうか?

【本題・実はロボットに仕事をとられる】

AIなんてたいそうなものは不要です。ロボットに取られます。まずは既にロボットに仕事を取られている業務を見てみましょう。
[飲食店の注文受付]
券売機と取られてます。タブレット式の注文方法などもロボット
[一部のお寿司屋さん]
回転寿司
[コーヒー]
人間が入れるよりも上等にコーヒーを入れるロボットが市販されてます
[確定申告書を作る]
ソフトがやってくれます
[年末調整を作る]
ソフトがやってくれます
[電車の改札口・切符買]
まさに、機械が処理してくれてますね

いかがでしょうか?少しニュアンス伝わりましたでしょうか?ロボットに十分仕事を取られかねない状況になってます。

ここからは、仕事がAIではなくロボットに取られる業務を見てみます。
ポイントになるのは、
・ルール化されている業務
・ルーチン化できる業務
・相手の反応をみなくてよい
・数値化できる

です。

[役所の方々]
行政の書類はフォーマットが決まってます。ルールも決まってます。
例えば住民票や財産証明などは、受付ロボットと書類出力端末で対応可能になります。
もちろん、苦手な方用に人間が数名必要でしょうが。

[税務関係]
税関系は、厳格なルールとフォーマットでできており、相手の反応不要ですね。単に税金用語やフォーマットがややこしいだけなので、用語とフォーマットを簡素化すれば、無人化も可能かもしれません。

[経理や事務]
残念ながらもっとも最初になくなる業務だと思われます。
今や見積→請求→領収書までオンラインで営業の方ができます。入金チェックも機械化可能です。給与支払いも機械化です。

その他にも、天気予報、金融アナリスト、お葬式の時のお坊さんなどなどいろいろあると思います。
特徴的なのは、「お金がらみの」仕事です

【現実にAIに仕事が取られるのは?】

まだまだ先の話でしょう。
その一番の理由は、導入コストです。
現在、先に述べたロボットを導入するだけで多くの会社がやきもきしていますが、AI導入コストはより高いと想定します。
私が思うところ、AIには量子コンピューターが必要ではないかと考えています。もしくは、ナノテクノロジー。アミノ酸やタンパク質を利用したコンピューターなど。
要は、処理する情報量と蓄積する情報量がめちゃくちゃ多いと思います。
その処理には、現代科学のチップでは処理が追いつかないだろうと思いますし、仮にできても何百台のコンピューターが必要なのでしょう・・・。