宮古島の将来を大分析

恐らく、2017~2020の間で最も日本でバブルな地域な宮古島。
その宮古島の経済状況等について分析しました。そして、今後の予想もしてみたいと思います。

【どれだけバブルなのか?】

知らない方のために、バブル度合を説明します。
[家賃]
Before: 1ルーム 3~4万、3LDK 4~6万
After:1ルーム 10万、3LDK 18万

[賃貸アパートマンションの入居率]
Before:平均80%くらい?すみません、不明。
After:2018年は100%です。全ての賃貸が埋まってます。2020年は95.5%くらいまで落ちました。

[建築坪単価]
全てではありませんが、
Before:30万円/坪
After:120万円/坪

[タクシー手配]
Before:電話すれば5分くらいで来る
After:そもそも電話がつながらない(涙)

[飲食店のバイトの時給]
Before:750円~800円
After:900円~1000円(ただし、最低時給が法律でUPした)

【何がそうさせたのか?】

このバブルの背景について語ります。

結論から書きますと、バブルの背景は”さばききれない公共事業の数”でした。

2012年くらい?から始まった、伊良部大橋の建設。
ここから、加速してゆきます。
・伊良部大橋
・クルーズ船の着岸港の建設
・宮古島JTAドーム建設
・中央図書館建設
・市役所建設(建設中)
・下地空港整備
・自衛隊基地と宿舎建設
・自衛隊火薬庫建設
他にも小さいのがいくつかありますが・・・

このように公共事業の連発が始まりました。
宮古島は5万4千人の人口に対して、 元々、 100社とも言えるくらいの建築・土木業者がありました。
とんでもない数です。これら建築・土木会社さんがあるということは、電気設備屋さん、内装屋さん、設計屋さんなど、付随産業がさらにあることを意味します。

ところが、余すほどの建築・土木および付随産業の会社では回しきれなくなるほどの公共事業を発注してしまいました。

【島外の人を呼ぼう!】

島内の業者ではさばききれない公共事業。さらに加速します。
伊良部大橋や下地空港整備などで、観光業界も伸び代があると読んでホテル建設も乱発が始まります。
ホテル建設はもちろん、沖縄本島や本土の会社が主です。
島内の業者でも足りないので、沖縄本島、石垣、本土の建築・土木の会社に下請けしてもらうことになります。
ところが、これがバブルと言われる構造を作り出します。

【家賃高騰】

島内の業者では足りないので、島外から人を呼びます。
島外の方は、出張手当+旅費+人件費がそもそも宮古島より高い が重なり、1つの作業費が高くなります。
これにより、 建築坪単価 が最後は3倍近くに上がります。
今まで1億円で立てれたマンションやホテルは、3億かかることになります。

元々賃貸マンションもそこそこ埋まっていた宮古島。
島外から来た建築・土木のスタッフさんの住むところがありません。
マンションの新築ラッシュが始まります。え?人がいなくて、外から呼んだのにその人たちのためのマンションを誰が作るの?疑問がわきませんか?
住むところないのに??
既存のホテルを賃貸に使います。また、事務所なども使います。なので、さらに建築坪単価が上がります。
このおかげで、今、宮古島の新築マンションはワンルームでも10万円。
大家さんとしても、10万とらないと黒字が出せないわけです。

そんな新築マンション立てた大家さんを横目でうらやましがる人がいます。
既存マンションの大家さんです。
違法な事に、彼らは既存マンションの家賃を1万Upや時に3倍も値上げしました。
私の知人もそのおかげで、読谷へ引っ越しました。

【慢性的な人手不足が何を生むか?】

2020年2月現在でも、私が知る限りでもホテルは10棟近く、マンションも10棟以上は、建設中です。
どの建築・土木会社さん、付随産業の会社さんは人手不足です。
この人手不足が何を生んだか?
ここからは厳しい発言ですが、事実ですのでご容赦ください。
ハッキリ言って、仕事が出来ない・使えない人も雇用されるのです。
社員教育の時間などありませんから、即現場投入。
サービスと品質の低下が 生まれます。

【バブルの中身は・・・】

そう、バブルの中身は公共事業です。つまり、現在の宮古島は公共事業という麻薬にどっぷり依存していることになります。
想像してください。
今ある規模の公共事業が全て取り消しになったら?
大量の失業者、会社の倒産が生まれるでしょう。
建築・土木の会社さんは、やむ得ずなのか勘違いしているのか、高級重機を買いまくりです(1機3000万とか1億のもの)。

ですが、行政は懲りずに伊良部島の球場整備も発注。20億円・・・。

【観光があるじゃないか!】

「いや、クルーズ船もいっぱい来てるし、観光も伸びてるよ!まだまだいけるんじゃない!」と言う方がいそうですが、それは早計というもの。

1.クルーズ船は期待できない
 クルーズ船の観光の中国人は、宿泊ビザがありません。なので彼らは、宮古島、石垣、長崎などもそうですが、来ても日本に滞在できるのは数時間のみ。
なので、買い物しかできないのです。
実は、”中国人が爆買してる”のは、彼らがそうしたいからだと思う方がいるかと思いますが、それは正確ではありません。実際はこうです。
・中国人が滞在できるはおおよそ6時間
・6時間でできる事は?マリンレジャー?ドライブ??
・実はできません。クルーズ船の会社のビジネスモデルとしては、クルーズ船のお客さん(4000人くらい)をまとめて処理できる旅行代理店にお願いしたい
・そういう旅行代理店はどうする? 大型バスで買い物だ!
・中国人「質のいい日本の物が買えるからまあいいか・・・でも、レジャーとかしたいな」

クルーズ船の中国人が来ることで利益を得ているのは旅行代理店と付随するバス会社、大型スーパー、電機量販店、薬局だけなんです。宮古島でも各地域でも、大してお金は落ちてません。

2.下地空港ができたじゃない!
 下地空港が成田とのLCCが飛んでますが、すみませんがナンセンスです。
LCC=お金が無いが時間がある人が乗る。ビジネス用途はない。
成田空港=利用者は茨城、栃木、千葉の一部の方。
東京、埼玉の方がLCCで成田経由で宮古にはきません。来るならヘンタイですねw。
LCCは節約第一ですが、都内からでは成田空港へ行くのにお金がかかりすぎます。
実際、LCCの便も週に何便あることやら・・・というくらい少ないです。

3.観光客が増えたじゃない!
 一応の数字では年間100万人突破!と活気づいてますが、中身を見たらびっくりします。
確かに、レンタカー屋さん、宿泊施設など盛況です。
ですが、中身をご紹介します。

【宮古島の観光の中身(真実)】

1.年間100万人の内訳を知っているか?
 40万人・・・クルーズ船
 69万人・・・空路
 ?千人くらい??・・・公共事業のお仕事の方々
おわかりでしょうか?実はクルーズ船が4割近くしめています。

2017
2018

グラフの通り、空路(旅客機)の人数の伸びは鈍化しているのです。
過去と比較してみます。

2015年からクルーズ船が来てます。空路だけの観光客にフォーカスしてみます。
・2015年 51万人(クルーズ船含む)
・2016年 不明だが、51万~60万の間と思われる
・2017年 68万人(空路のみ。市役所のデータ)

2015年から2017年を比較しても、実はたったの1.3倍しか増えていないのです。
2年で10万人しか増えていません。
一部において伊良部大橋が呼び水になったとありますが、私は無いと思います。
過去の宮古島の観光客の伸び代から考えてみます。
伊良部大橋ができたのは2015年。2014年の約42万人と51万人を比較しても、1.2倍です。
その後も、1.2倍~1.3倍でしか増えていませんので、呼び水と言うには難しい気がします。

この1.2~1.3倍の伸び率をどのように評価するかはいろいろあると思いますが、現実はこの数字です。
そして、そもそも空路だけで100万に満たないという現実的な数字もみないといけません。

【現状をまとめると】

1.バブルの支えは公共事業
 前述の通り、全てハコモノ公共事業ですw。
JTA宮古島ドームなどは、33億円もかかったあげくに翌年に早々雨漏り。33億と言えば、首里城再建の半分近くの金額です。このように無駄に税金が使われていると思うと、払いたくなくなるのは私だけでしょうか?
しかも、JTA 宮古島 ドームは赤字経営です。

2.観光客は増えているが、伸び率は以前と変わらない
 そもそもが少なすぎたと言えます。石垣島の半分なのです。以前より、石垣島は空路で100万人超えてまして、クルーズ船で40万人。

3.ホテルも飲食店も人手不足
 人手不足なので、誰でも雇います。サービスと品質低下。
ちなみにですが、一部の飲食店では値上げか、量を減らすという方策をとられてます。一部の高級ホテルでもスタッフさんの教育がなってないところを見受けられます。

【予想ケース1:観光低下によるゴーストアイランド現象】

現在、ホテルがまだまだたくさん建設中ですが、高い建築費用、スタッフ滞在のための高い家賃は、当然ながら、宿泊費に跳ね返ります。

さらに、全国的人手不足なのに、より一層の人手不足。社員教育も間に合わずに現場投入が予想されます。
割高に感じる施設の出来具合とサービス低下は、観光客が割高に感じることが予想されます。
また、飲食店も足りないので、誰でも飲食店を始めてしまう傾向があり、さらにスタッフの給与も高くしなければならない点が、食事代に反映されるでしょう。
観光客用の交通は不便、ホテルも高い、食事も高い、海だけが綺麗は、石垣島と比較され、観光低下を招く予想です。現在、石垣島はサンゴの養殖など海を元に戻す活動に意欲的です。
その次に起きることは、ホテルや観光関係の外資(沖縄本島、本土企業)の撤退。
それに続いて、仕事がなくなるので人の流出。
最後は、ゴーストタウンならぬ、ゴーストアイランド現象。

【予想ケース2:公共事業の破綻によるゴーストアイランド現象】

現在の宮古島は、公共事業に頼り切り。覚せい剤常習者と同じで、止めれませんw。
これが何らかの理由(次の市長が政策変えるなど)で、公共事業ラッシュを辞めるなど、国から警告がくるなど、不測の事態が起きたとします。
公共事業関係者の3次受け、4次受けなどはどんどん破綻。失業者があふれます。
また、公共事業関係の業者は、島内のキャバクラにお金を落としてくれている傾向があるので、女の子たちはシーズンバイトなので地元に帰るだけですが、キャバクラも売上減。
1次受け、2次受けも不要なスタッフをリストラに走ると思います。会社自体は内部留保しているのですぐにはつぶれないでしょう。

やはり仕事がなくなり、人の流出。
最後は、ゴーストタウンならぬ、ゴーストアイランド現象。

【最悪ケース:市の財政破綻】

財政破綻は突然は来ないと思います。最初は、国から勧告が来ます。その後に、破綻が認められて監査が入るようですが、これほど税金依存していますので、再構築はできずに破綻してもおかしくないかもですね。

【今回のバブルで儲かったのは?】

よく、土木・建設会社さんが儲かってるなんて言う方いますが、正解ではありません。
このようなケース(宮古島のようなバブル)では、”人手を増やさないでも稼働できるビジネスモデル”の方が、儲かります。
それは、
・不動産屋さん
・建築、土木の資材屋さん
などです。
その他の、
・タクシー
・建築土木
・バス会社
・飲食店
は、設備投資や人手が必要になるので、売上は飛躍的に伸びても、純利益はそれなり乗せないと出ません。
観光専門のバス会社などは、これから観光が落ちた場合には、バスの車体代の回収はどうなのでしょう・・・

【バブルが弾けて破綻するのは?】

・島内の大家さん
 銀行は大丈夫です。保証会社が担保しているで。
・激しい先行投資している沖縄本島のリゾート会社や、不動産
・バス会社

【コロナウィルス】

はからずして、この記事を書いている間にコロナウィルスが発生しました。
観光に打撃を与えることは必須。不測の事態ってやつですね。
コロナウィルスの影響で、観光減は間違いなし。
さらに、感染が広がれば人手不足を後押しし、ホテルやマンションの工期が遅れお金の回収が厳しくなりますね。

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